どうも白熊です。
今回はICTから離れて通常業務の図面チェックを解説します!
まずは基礎伏図のチェックからしていきましょう。
ざっくりですがここを注意するといいというところを解説していきます。
正直、図面チェックってめんどくさいですよね。。。。あれもこれも図面を見て整合性を
確認したり、この部材がつくからここの大きさが、、、と考えたりと。
BIMのように平面でも干渉するとこが赤くなったりと、整合性がすぐ取れるようになれば
チェックが少し楽になるのかと思います。(もう出てるかもですが、、、)
前段取り
・設計図を見る
・基礎伏図のデータを入手する(設計に依頼)
・チェックする前に気合を入れる
チェック開始
①基礎や梁、柱の符号が合っているか
②基礎や梁、柱の寸法が合っているか
③基礎や梁、柱の高さは合っているか
④かぶり厚は設定された値になっているか
⑤1階との関係性は合っているか
⑥ふかしの高さは合っているか
⑦ピットなどのスラブとの高さ関係は整合性取れているか
⑧EVピットなどの有効開口は取れているか
⑨ピットなど、金物(タラップ、人通口)は入っているか
⑩差し筋がどこに入るか確認しておきましょう
以下でそれぞれ解説していきます。
目次
前段取り
・設計図を見る
まず設計図を確認しましょう!
特記仕様にて鉄筋の配筋要領やコンクリートのかぶり厚さなどの構造躯体の要領を
チェックしましょう。基本的に特記仕様はJASS5や標準仕様書などを参考に書いてありますので、
他の現場でも大きく変わりませんが、細かいところは違ってくるので要注意です!
それから施工する建物がどんなところに階段があってとか、ここはこういう部屋があるんだと
予め平面図を見ておくと、基礎のチェックのときに『この上はこの部屋だから注意だな』など
と気に掛けることができます。もちろん納まりによって変わってくる場合があります。
設計図に出ているものでも、施工する協力会社さんに詳細図をもらわないと図面が書けない
場合もありますので注意してください。あくまで設計図なので、細かいところは自分たちで
補っていかなくてはなりません!
・基礎伏図のデータを入手する(設計に依頼)
設計図はまず紙とCADデータでもらいましょう!
紙だけですと寸法が書いていないところの値が見えないのでCAD上で拾わないと
いけない場合もありますので、すぐに用意しましょう!
・チェックする前に気合を入れる
チェックする準備ができましたので、少し気合を入れましょう。(適当)
コーヒーを飲んだり、マッサージしたりして気持ちを楽にしてから
チェックに入りましょう!!
チェック開始
①基礎や梁、柱の符号が合っているか
まずは基礎・梁・柱の符号が合っているか確認しましょう。
構造図の梁や基礎のリストを見て基礎伏せずに書いてある符号と照合しましょう。
符号が合っていないと躯体の大きさや配筋を間違えてしまうので、注意です。
②基礎や梁、柱の寸法が合っているか
これも基礎・梁・柱のリストから符号を見てその符号通りの寸法で記載されているか
確認をしましょう。リストと平面を見比べて寸法が合っているか見比べましょう!
③基礎や梁、柱の高さは合っているか
これは基礎伏図や軸組図を見て基礎・梁・柱の高さが合っているのか確認しましょう。
梁リストには高さは書いていないので、軸組図や基礎伏図から読み解くことになります。
④かぶり厚は設定された値になっているか
かぶりとは配筋されえた鉄筋と躯体外面までのコンクリートだけのところを指します。
かぶりが少ないと鉄筋が表面に近くなるので、地震の際などにひび割れが
起きやすくなってしまいます。なのでかぶりは設定された数値で設定しましょう!
基本的には特記仕様書に記載してありますが、設計者によっては配筋詳細のところに
追加でふかしてくださいとちょろっと書いている方もいますので注意です。
⑤1階との関係性は合っているか
これは1階の仕上げや床の高さによって基礎の高さが変わりますので、確認しましょう。
例えば、1階部分にOAフロアがあった場合は100mmの段差(OAフロアが100mmの場合)が
つきますので梁自体をそこ一帯は下げておかないといけません。
下げておかないと仕上げが出来なくなってしまいますので注意しましょう。
床の高さも1階伏図に書いてありますので要チェックです。
⑥ふかしの高さは合っているか
これは⑤とも関係していますが基礎梁の上にふかし筋を配筋しておいて、1階のスラブ配筋の
際にそれに定着させます。
なので基礎伏図の高さの数値には〇〇+と上ふかしの値を記載しなければなりません。
この記載がないと鉄筋屋さんはふかしなしで配筋を行う恐れがあります。
⑦ピットなどのスラブとの高さ関係は整合性取れているか
これも梁の高さに関係してきますが、ピットの高さと梁の下端がどうなっているか
確認をしましょう。ピットの仕上がり高さ+ピットスラブの厚み=梁の下端 という
高さ関係ができていたらバッチリです!
基礎梁の高さが決められている 場合は下ふかしで調整しても大丈夫です。
⑧EVピットなどの有効開口は取れているか
EVなど建物に付随する機械系には必要寸法があります。
多分、設計図に載ってはいますが、実際にやる協力会社さんのものによって
寸法が変わってくるのが実際のところなので、早めに詳細の図面を手に入れてください。
基礎伏図のうちにチェックしておかないと実際に機械を持ってきて入らないとなったら
大変なことになってしまいますので注意です!
⑨ピットなど、金物(タラップ、人通口)は入っているか
設計図のピット図に打ち込みものの明記があればいいですが、入っていない場合もあります。
なので、入っていない場合は設計に確認をとり基礎の時に打ち込んでおきましょう!
梁のところを貫通しますので、設計に一度確認しておくことが必要です。
⑩差し筋がどこに入るか確認しておきましょう。
差し筋を確認しましょう!ピットなどが梁の途中である場合は差し筋必要になります。
ふかし筋の高さと梁の天端が同じであれば差し筋で逃げる必要がないかもですが、
梁の途中でスラブを組む場合は差し筋をしておかないといけません!
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